何でも見てやろう!瀬戸内海の小さな旅!

瀬戸内海を気の向くままドライブ! 名所、イベント、自然、街並み、建築物、夜景などなど、何でも見て回ります! 写真撮りの旅! 瀬戸内海の歴史的人物・著名人、数々の伝説も紹介していきます。

室積半島(3)光ふるさと郷土館(山口県光市室積5丁目6-5)

光ふるさと郷土館(海商通り)。光ふるさと郷土館は平成5年9月オープンしました。光市制50周年記念として、また、ふるさと創生事業の一つとして整備されました。同郷土館の建物は明治初期に建てられた商家です。この商家は、江戸時代から昭和30年代にかけて醬油製造業や廻船業などを営んでいた磯部家を修復したものです。【他の写真】

 

 

光ふるさと郷土館入口。館内は休憩室と、第1展示室から第6展示室まであります。江戸時代末期~明治時代の商家の帳場、奥座敷の商家の和室、ふるさとギャラリー、醤油づくりの様子の再現、室積の漁業、船箪笥、弁才船の大型模型、廻船資料など、海上交通で繁栄した室積の歴史・風土が紹介されています。

 

 

光ふるさと郷土館内部・休憩室。ここでは光市、室積を紹介する古文書の写し、写真、海の商人・磯部家に関する古文書、自由律俳句の俳人種田山頭火の資料などが展示されています。【他の写真】

 

 

光ふるさと郷土館・休憩室の和室では、ホホジロザメの模型が製作されていました。1999年(平成11年)7月9日に光市の戸仲漁港で捕獲されたホホジロザメ(体長5.3m、重さ3トン)の実物大の模型です。7月16日から8月31日まで、館内で展示されます。また、そのホホジロザメの巨大な実物の口蓋骨(こうがいこつ=歯)の実物も展示されます。【他の写真】

 

 

捕獲されたホホジロザメの海岸での実物写真。1999年(平成11年)春頃から光市の海岸に巨大サメの目撃情報が相次ぎ、観光にも影響が出てきました。そんな中、海水浴シーズンの7月9日に室積海水浴場(室積海岸)に巨大サメが姿を見せたのです。やがて巨大サメは戸仲漁港に入り、漁船を揺らしたりして大暴れしました。住民約300人が見守る中、光漁業協同組合の漁業従事者の人達が漁船を出し格闘の上、ついに網で捕獲しました。体長5.3m、重さ3トンの巨大なホホジロザメでした。【他の写真】

 

 

自由律俳句の俳人種田山頭火のコーナー。漂泊の俳人と呼ばれた山頭火山口県防府市出身。室積を訪れた山頭火が詠んだ俳句や資料、人間模様などが展示されています。山頭火は室積を訪れ、大前誠二(山口県女子師範学校教師)の下宿に宿泊しました。【他の写真】

 

 

山頭火の俳句「酔うてこほろぎと寝ていたよ」が記された徳利も展示してありました。この徳利は金光酒造(山口県山口市)の蔵出原酒徳利(地酒・20度)です。「酔うてこほろぎと寝ていたよ」は、8万句以上の俳句を詠んだ山頭火の代表的な句の1つで、山頭火が漂泊の旅に出て、宮崎県日南で詠んだ句です。「酒に酔って、そのまま野宿して寝ていて、ふと目を覚ますと、すぐそばでコオロギが鳴いていた」という状況を詠みました。金光酒造の蔵出原酒徳利(地酒・20度・1800ml)はこちら。

 

 

磯部家のコーナー。磯部家は昭和30年まで6代にわたり「磯民」(後に「磯屋」)の屋号の醤油製造業を営んでいました。江戸時代中期には廻船業を営み、その後金融業も始め、大きな塩田も所有していました。「磯屋」は廻船で江戸、大阪、琉球、山陰地方と商取引を行い繫盛しました。【他の写真】

 

 

商家の帳場(再現)。大福帳や帳場格子など磯部家や他の旧家に残っていた民具により、江戸時代末期から明治にかけての商家の帳場を再現しています。【他の写真】

 

 

奥座敷の4畳半の茶室。6畳2室の和室と4畳半の茶室からなる商家の奥座敷は落ち着いた商家の雰囲気が味わえる空間です。お茶会にも利用されているそうです。【他の写真】

 

 

奥座敷の4畳半の茶室にある「江戸時代風俗人形百選(内50選)」。この原型は18世紀初頭、京都の仏師・清水隆慶(しみず・りゅうけい・1659年~1732年)が「百人一衆」として制作した人形です。【他の写真】

 

 

4畳半の茶室から庭を望む。この向こうの大庭園には光市名木百選に選ばれている樹齢約200年の大銀杏(だいいちょう)の木もあり、郷土館・室積のシンボルになっています。【他の写真】

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