何でも見てやろう!瀬戸内海の小さな旅!

瀬戸内海を気の向くままドライブ! 名所、イベント、自然、街並み、建築物、夜景などなど、何でも見て回ります! 写真撮りの旅! 瀬戸内海の歴史的人物・著名人、数々の伝説も紹介していきます。

室積半島(8)室積海岸<2>防風保安林~風害の阻止と安らぎの空間(山口県光市室積)

室積海岸を西側の端から東側を望む。全長約5kmに及ぶ室積海水浴場の後ろには広大な防風保安林が設置されています。遠く室積半島の先端には峨嵋山が見えます。【他の写真】

 

 

海水浴場から防風保安林(東方向)を望む。防風保安林は農林水産省の外局である林野庁が指定します。防風保安林の役割は「林冠をもって障壁を形成して風に抵抗してそのエネルギーを減殺・攪乱することにより風速を緩和して風害を阻止します」とあります。ちなみに、指定保安林は、土砂流出防備保安林、飛砂防備保安林、水害防備保安林、防雪保安林、なだれ防止保安林など17種類あります。

 

 

海水浴場から防風保安林(西方向)を望む。室積海岸の防風保安林の区域面積は7.7ヘクタールで東京ドーム(4.7ヘクタール)の約1.6倍の面積です。

 

 

室積海水浴場の防風保安林の中。このクロマツの保安林は「日本の名松100選」と「森林浴の森日本100選」に選ばれています。防風保安林の看板には「森林のみどりは、心に安らぎを与えます」と書かれていました。確かにこの松林を散歩すると癒されます。慌ただしい仕事やサークル、街中の喧騒などを離れて、ここに来ると、まるで別世界です。散歩する人も少なかったです。【他の写真】

 

 

防風保安林の中から室積海水浴場を望む。その向こうには瀬戸内海が広がっています。室積海水浴場の砂は中国山地特有の真砂土が形成する白色度が高い白砂です(この写真では茶色に見えますが、実際はもっと白いです)。右前方の島は海岸から3.5km沖合に浮かぶ光市の無人島、大水無瀬島(おおみなせしま)です。灯台もあります。見えませんが右側には小水無瀬島(こみなせしま)もあります。ちなみに瀬戸内海の山口県愛媛県の中間位にも大水無瀬島と小水無瀬島(共に周防大島町)があります。【他の写真】

 

 

室積海水浴場の防風保安林の中。光市では毎年クロマツの植栽や草刈り、清掃などを行い、保全・育成を行っています。また、松くい虫の被害から松を守るために、薬剤の樹幹注入等の保全対策も行っています。【他の写真】

 

 

室積海水浴場の室積キャンプ村。受付事務所もあります。今年は7月16日から8月21日まで開設されました。バーベキューなどもできます。海の家は設置されません。私も以前、ここで3回キャンプしました。ちなみに光市には、ほかにも冠山総合公園オートキャンプ場、虹ケ浜キャンプ場などがあります。【他の写真】

 

 

「日本の名松100選」選出を記念して建てられた石碑もありました。石碑には「日本之名松一〇〇選出記念 昭和五十八年五月」と記されています。台座には「光ライオンズクラブ 1985.12」と刻まれています。室積の防風保安林は昭和58年5月に社団法人日本の松の緑を守る会により「日本の名松100選」に選出され、石碑は1985年(昭和60年)12月に光ライオンズクラブにより建立されました。【他の写真】

 

 

室積防風保安林の中には墓地もあります。以前、キャンプした時の夜、この墓地に隣接した松林で肝試しを行ったことを思い出しました。【他の写真】

 

 

室積防風保安林の北側(海岸と反対側)の海岸道路。この海岸道路を挟んですぐに住宅地となっており、民家や商店などが並んでいます。これらの住宅地も防風保安林により守られています。【他の写真】

Ran Nakahara「風に吹かれて行こう/やまがたすみこ」