何でも見てやろう!瀬戸内海の小さな旅!

瀬戸内海を気の向くままドライブ! 名所、イベント、自然、街並み、建築物、夜景などなど、何でも見て回ります! 写真撮りの旅! 瀬戸内海の歴史的人物・著名人、数々の伝説も紹介していきます。

ウッドワン美術館(1)中国山地のリゾート地にある人気の美術館(広島県廿日市市吉和4278)

ウッドワン美術館のある高原より吉和地区と中国山地の山々を望む】 瀬戸内海から遠く離れた内陸の中国山地の高地に位置する吉和(よしわ)地区<広島県廿日市市(はつかいちし)>に初めて来ました。この原生林も残る高地(標高600m)の高原にある人気のウッドワン美術館を訪れるためです。瀬戸内海沿岸都市、大竹市広島県)から愛車で国道186号線を52km走り上り、この高原にやって来ました。途中で、あちらこちらに寄り、食事もしたため所要時間は2時間30分。昼前にこの高原の駐車場に着きました。

 

 

【駐車場に駐車して歩いて高原の坂道を上ります・坂道の右側がウッドワン美術館(樹木に隠れて良く見えません)】 このウッドワン美術館のある吉和地区は豊かな自然に恵まれた大リゾート地です。もみのき森林公園、めがひらスキー場、女鹿平温泉、吉和魅惑の里、ゴルフ場、乗馬クラブなどがあります。いつかもう一度来てみたいと思いました。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館全景(写真は同美術館サイトより)・写真の中央の大屋根の建物が本館、その右側の建物が「カフェ・マイセン」、本館の左側の2階建ての建物が新館、本館の前に中庭があります】 ウッドワン美術館は公益財団法人ウッドワン美術館が運営しています。大手木質建材メーカー、株式会社ウッドワン代表取締役社長・中本祐昌・資本金73億2400万円・2024年3月現在・従業員数1221名)が財団を設立し1996年(平成8年)9月にウッドワン美術館がオープンしました。ちなみに、この高原の一帯は雪が多いので、今年の12月9日(月)~来年3月中旬はウッドワン美術館は休館です。

 

 

ウッドワン美術館本館入口】 ウッドワン美術館は株式会社ウッドワン所蔵の美術品約800点を展示・公開するために建設、開館しました。収蔵品は近代日本絵画605点(日本画310点・洋画295点)で高橋由一黒田清輝横山大観上村松園などなど。岸田劉生の「毛糸肩掛せる麗子肖像」、ゴッホの「農婦」、ルノワールの「婦人習作」、「花かごを持つ女」などの注目作品も収蔵されています。また、マイセン磁器150点、アール・ヌーヴォーなどのガラス作品100点、中国清代の陶磁器80点、薩摩焼70点など多数の作品群も収蔵されています。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館「カフェ・マイセン」への入口】 現在、本館では夏季特別展として造形作家、玉田多紀の「ダンボール物語」が展示開催中(9月23日まで)。隣の企画室では収蔵コレクション展として、岸田劉生の「毛糸肩掛せる麗子肖像」、ルノワールの「婦人習作」、「花かごを持つ女」など20点の絵画が公開展示中。新館1階はアール・ヌーヴォーのガラス作品約60点、2階はマイセン磁器約70点が展示されています。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館・中庭】 中庭はそれほど大きくはありませんが、とてもきれいでした。ウッドデッキに腰掛けたりして、ゆったりとさせていただきました。石柱のモニュメントもあったので近づいて見ると「中本利夫翁顕彰碑」と彫り込まれていました。【他の写真】

 

 

【中本利夫翁顕彰碑(中庭)】 中本利夫氏は吉和村の出身で株式会社ウッドワンの創業者。同社前社長・会長・名誉会長を歴任。ウッドワン美術館創設者で初代館長。2008年(平成20年)5月1日死去。享年78歳。顕彰碑には「内閣総理大臣 岸田文雄書」と刻まれていました。この吉和地区は株式会社ウッドワン発祥の地です。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館・入口通路(紫陽花が微笑んで迎えてくれました)】 森林に囲まれ、紫陽花も彩る、この木造のステキな美術館の入口で、私はしばらく佇んで、高地の澄んだ空気を十分に味わいました。まるで生き返ったように気持ちが整い、以前から来たいと思っていた美術館、しかも興味ある企画展に臨めると思うと、嬉しさが再び湧き上がって来ました。【他の写真】

 

 

【いよいよウッドワン美術館にはいります】 私の前に女子高生が入館していました。彼女達も私と同じように玉田多紀さんの「ダンボール物語」を鑑賞しに来たのでしょうか……。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館・入口】 美術館ではいつもヒヤヒヤものですが、玉田多紀さんの「ダンボール物語」は全作品が写真撮影OKということで、キャノンEOSを片手に堂々と入館します。玉田多紀さんの作品は古紙ダンボールを使用して制作されていますが、その作品群は全て、現代を生きている私達が直面する様々な問題、人間の在り様を問いかけています。【他の写真】

 

 

ウッドワン美術館・受付カウンター・ロビー】 企画展のチケットを購入しました。ロビーはほかの美術館と比べて広くありませんが、いろんな美術品グッズや書籍を販売していました。玉田多紀さんの「ダンボール物語」のグッズや単行本「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語~生きるって大変でややこしい。そんな毎日を楽しみたい」も販売していました。【他の写真】

 

 

【企画展示室に入る前にロビーの奥から外に出て「カフェ・マイセン」をのぞいてみました】 店内には、アンティーカップ展示棚があり、マイセン、リモージュ、ヘレンドなどのヨーロッパ諸国のアンティーカップや絵皿などが飾られていました。木製のテーブルやチェアも素敵でした。メニューはマイセンケーキセット、マイセンカップコーヒー、WEDGWOODカップ紅茶、いちごスムージーなど。軽食はありませんでした。【他の写真】

SeanNorse「君をのせて」