岩国徴古館。航空博物館誘致関連事業・企画展「救難飛行艇の世界」が開催されています。5月12日まで。
今回の企画展のために、漫画家・月島冬二氏(福岡市出身・著書「US-2救難飛行艇開発物語」など多数)が描き下ろした画「US-2&錦帯橋」。錦帯橋の上を飛んでいるのが、海上自衛隊の救難飛行艇US-2。US-2は、世界で唯一、波高3mの海上に着水できます。ヨットで太平洋横断中のキャスター・辛坊治郎氏も救助しました。
企画展「救難飛行艇の世界」展示会場。黄色い飛行機(模型)は、US-2(救難飛行艇・水陸両用)ですが、新明和工業が消防飛行艇として販売するため機体の色を黄色にしています。
PX-S風洞試験用の模型です。PX-Sは、海上自衛隊の対潜哨戒飛行艇PS-1の開発機体(新明和工業)の名称です。
対潜哨戒飛行艇PS-1のコクピットの計器盤です。対潜哨戒飛行艇PS-1が改修され、救難飛行艇US-1が誕生しました。その後、US-1はUS-1Aに進化し、さらにその後継機として、新鋭の救難飛行艇US-2が誕生、2007年から運用されています(US-1Aは2017年12月に退役)。
消防飛行艇として販売するため製作されたUS-2(模型)。消防飛行艇US-2は、わずか20秒の水上滑走で15トンの海水を機体に取り入れ、その海水を、山火事等の上空から放水するという迅速な消火活動が可能です。
企画展「救難飛行艇の世界」の写真展示。手前から、US-1A、US-2(US-1A改)試作1号機、US-2(US-1A改)試作2号機、US-2。
会場では、月島冬二氏の著書「US-2救難飛行艇開発物語」の第5話の全原画が展示公開されていました。