四階楼4階。最上階の4階はこの建物のハイライトと言えます。18畳の大広間の四方にはフランス製のステンドグラスの両開きの窓が組み込まれていて、まるで別世界のようです。天井には鳳凰の漆喰鏝絵。ステンドグラスと畳という和洋折衷に不自然さはなく、むしろ調和した雰囲気を醸し出しています。
両開きのステンドグラスの窓(上関海峡に面した窓)。赤、青、黄色、緑のステンドグラスが、三角形状に組み込まれています。よく見ると断片的ですがステンドグラスを通して外の風景が見えます。
4階。四階楼は西洋の建築を見よう見まねで建てられたと言われています。四階楼は汽船問屋(運搬船を対象に様々な業務を行う問屋)を経営する小方謙九郎が、汽船宿(運搬船の寄港地での宿泊施設)や迎賓館(取引先や運搬船の荷主などの賓客をもてなす施設)として、上関海峡の室津に明治12年建築しました。当時の室津は海上交通の要として栄えていました。【他の写真】
ステンドグラスから差し込む夕陽が畳に映し出されるシーンは幻想的です(写真は山口県の観光サイトより)。
上関海峡と反対側のステンドグラスの窓。この窓の右側が回り階段になっています。
上関海峡と反対側の窓のステンドグラス。汽船宿当時の宿泊客も、ステンドグラスの美しさに魅了されたことでしょう。
ステンドグラスが畳に映し出されています。ステンドグラスが日光を受けて、畳に描き出すアートとも言えるのではないでしょうか(写真は山口県の観光サイトより)。
短冊状に組み込まれたステンドグラス。窓の外の民家の風景がステンドグラスを通して絵のように配置されたアートみたいです。【他の写真】
ステンドグラスは日光の差し込み方により、様々な色に変化させて畳に映し出します(写真は山口県の観光サイトより)。
3階から4階に上がる回り階段。ここにもステンドグラスがあり、階段を優雅な雰囲気にしています。【他の写真】