フランス風ゲストハウス「山の手迎賓館」。この後ろに、和ガラスのコレクション、道後ぎやまんガラス美術館があります。
道後ぎやまんガラス美術館(右側の建物)は、山の手イングリッシュガーデンの中にあります。
道後ぎやまんガラス美術館内部。希少な江戸時代の、ぎやまん、びいどろ、明治・大正時代の和ガラス作品を約300点展示しています。西日本最多の展示数です。
江戸時代の「型吹き」の技法で作られたガラス製品。
「ぎやまん」とは、カットガラス、無色のガラス、厚みのあるガラス製品のことです。これに対して、「びいどろ」は、江戸時代の薄い吹きガラスで、無色のガラスを作ることができなかった時代に作られた、繊細な有色のガラス製品のことです。
明治・大正時代のガラス製品。氷コップ、花縁小鉢、金赤線大皿など。
日本で発見されている最も古いガラスは、弥生時代前期~中期(西暦で紀元前3~1世紀)の小さなガラスビーズです。古墳時代、飛鳥・奈良時代にもガラスはありました。けれども、平安時代には、ほとんどなかったそうです。
室町時代後期の1549年、来日した宣教師・フランシスコ・ザビエルが、ガラス器、鏡、メガネ等を、山口の領主・大内義隆に贈ったのが始まりで、その後、多数のガラス製品が輸入され、日本でも作られるようになりました。
明治時代~大正時代の、ままごと道具などにはめ込まれた、ガラス絵。「私には、過去も未来もありません。ただ現在に生きる為に、絵を描くのです」(ピカソ)。ピカソについては、こちら。
大正時代の電灯笠。日本では、明治30年以降、石油ランプに代わり、電燈が普及し始めました。大正時代には、様々な電灯笠が登場しました。
火打石ガラス銃。17世紀のドイツ製。ヨーロッパでは、ウェルカムグラス(招待客をもてなすグラス)として使用されていました。日本にも輸入され、インテリアとして使われました。
道後ぎやまんガラス美術館のお土産売り場。キャラクターグッズもあります。
道後ぎやまんガラス美術館のお土産売り場。可愛いガラス製品が並んでいます。