公益財団法人・岩国美術館。国重要文化財、県・市指定文化財が18件あります。所蔵品は、刀剣、兜、甲冑、書画、陶磁器など約6000点。
岩国美術館前の、日本のエジソン「藤岡市助博士」の立像。藤岡市助博士(1857年<安政4年>4月8日~1918年<大正7年>3月5日)は、岩国市出身。工部大学校(現・東京大学工学部)卒。電灯、エレベーター、電車、発電機などの発明・研究・技術開発に取り組みました。明治11年3月25日、日本で初めて電灯を灯し、この日が「電気記念日」に制定されました。また、日本で最初に自分で設計・考案した電車を走らせました。電球の製造会社も創立、現在の東芝の創業者でもあります。
岩国美術館館内。撮影は許可されています。
右の兜は、明珍吉久作。江戸時代中期。耳がピンと高く立ったウサギを象徴しています(ウサギは隙が無くスピードがあります)。左の兜は、風折烏帽子形兜(かざおれえぼしなれかぶと)。江戸時代前期。トラの体の模様を表しており、トラを象徴しています(トラは強い動物です)。
歴史的な掛軸も多数展示されています。
横山大観「湖上の雨」。
亀尾天岳「春の錦帯橋」。「人間には、愛がありさえすれば、幸福でなくても、生きていけるものなのです」(ドストエフスキー)。ドストエフスキーについては、こちら。
一番上は、短剣「クリス」。クリスはインドネシア、マレーシア、ブルネイ、タイ南部、フィリピン南部で使用されている短剣ですが、霊剣で、幸運あるいは悪運を招くと言われています。真ん中の刀剣は、モロッコの長剣で、外装はラクダの骨でできています。一番下の短剣は、ペルシャの短剣で、クウェートで入手されたもので、「王家の宝」という書物に掲載されたものです。
重要刀剣。吉岡一文字。太刀で、そりが高いのが特徴です。
火縄銃と火縄銃の装具と道具。右下は、和製の雷管式ピストルで、銃身は真鍮製。全長約27cm、口径11mm。